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感染管理

認定看護師の紹介(※毎月リレー形式で紹介してまいります)

私たちは認定看護師として専門性を活かした看護の実践に努めています。

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2019年9月紹介

緩感染管理認定看護師  感染制御活動の主要業務のひとつとして、医療関連感染サーベイランスがあります。サーベイランスは「注意深く監視する」という意味です。監視することで感染の発生状況を把握し、対策の効果を判定して後の感染対策活動に活用することです。現在、多くの施設で取り組まれている医療関連感染サーベイランスですが、当院の活動を一部紹介します。
 当院はICU/CCU・HCU・一般病棟において中心ライン関連血流感染サーベイランス(CLBSI)を行っています。中心静脈カテーテルやバスキュラーアクセスカテーテル(血液透析用のカテーテル)など挿入されている患者を対象としています。数年前と比較すると、中心ライン挿入件数は経年的に減少しています。これは栄養サポートチームの介入により早期から経腸栄養開始されるようになっている背景があります。挿入件数は減少している一方、感染発生率は上昇傾向でした。挿入件数は減っているのに感染発生率が高いため、中心ラインの管理方法を見直す必要があると判断して、感染制御チーム(ICT)はマニュアルの改訂と適切に管理されているかラウンドの実施、リンクナースが主体となり使用頻度の高い部署を対象に消毒手順について指導をしました。また、年2回行っている感染管理研修会のテーマを「サーベイランス結果からみる、当院の感染対策の現状」として全職員を対象に行いました。
 サーベイランスを行い、その結果を職員に適切に報告することで、職員の予防策に関する意識と遵守率を高めることや医療関連感染の減少を期待することができるといわれています。これらの介入により改善活動は有効であったのかなどを評価・分析して次年度の取り組みを検討したいと考えています。

上尾中央総合病院  白井 由加里

2019年5月紹介

感染管理認定看護師の紹介  感染対策の基本と言えば皆さんご存知のとおり「手指衛生」ですね。手指衛生とは、手指を清潔に保つことで、主な方法に、石鹸と流水による手洗いと擦式アルコール製剤を用いた手指消毒があります。
 1996年にCDC(アメリカ疾病管理予防センター)が発表した「病院における隔離予防策」では、手指衛生は手洗いが基本であり、擦式アルコール製剤は手洗いシンクがない場合などに手洗いの代用として使用するとされていました。2002年には「CDCの手指衛生ガイドライン」が発表され、石鹸と流水による手洗いより、擦式アルコール製剤の使用を優先することが推奨されました。
 手指衛生は闇雲に行っても効果が得られません。適切な方法(石鹸と流水による手洗いか、擦式アルコール製剤による手指消毒か)を、正しいタイミング(するべき場面)に、正しい手順(手指から手首までまんべんなく洗う、擦り込む)で行うことが重要です。皆さんの病院・施設ではこの重要ポイントが遵守できていますか?
 私の所属する上尾中央総合病院では、擦式アルコール製剤の使用量から1患者1日当たりの手指消毒実施回数を算出し、手指消毒実施状況を評価しています。しかし、この評価方法では石鹸と流水による手洗いは対象外となり、なにより、正しいタイミングに正しい手順で遵守できているかの評価はできません。そこで、昨年度は、2名の感染管理認定看護師が観察者となり、WHOの手指衛生ガイドラインで推奨されている「手指衛生の5つのタイミング」
① 患者に触れる前、② 清潔/無菌操作の前、③ 体液に曝露された可能性があった後
④ 患者に触れた後 、⑤ 患者の周囲に触れた後
で手指衛生が実践できているかを評価する「直接観察」に取り組みました。結果、タイミング別では「患者に触れる前」の遵守率が最も低いことや、職種別の遵守率を把握することができました。また、この結果を受け、自発的に擦式アルコール製剤を携帯する部署が出てくるなど、嬉しい成果を得ることができました。
 今年度はさらに回数や部署を増やして直接観察を行い、当院の感染対策の現状把握と改善活動に取り組みたいと考えています。

上尾中央総合病院  荒井 千恵子

2019年1月紹介

感染管理認定看護師  当院では2018年4月より、AST(AST:Antimicrobial Stewardship Team)を設置し活動を開始しています。ASTは、抗菌薬適正使用(患者予後の改善・耐性菌抑制・医療費軽減)推進のために、医師(ICD)、薬剤師、臨床検査技師、看護師(ICN)を中心に活動するチームです。このチームは、個々の患者さんに対して最大限の治療効果を導くと同時に、有害事象をできるだけ最小限にとどめ、いち早く感染症治療が完了できることを目的に活動し、主治医の抗菌薬適正使用支援を行っています。
 現在は毎週会議を行い、特定抗菌薬使用中の患者さんを中心に介入を行っています。また、抗菌薬使用に関するコンサルテーションへの随時対応やベッドサイドへのラウンドなどを行い、抗菌薬適正使用に向けて取り組んでいます。
 ASTはICTと連携をしながら活動し、ASTは感染症患者の「治療的側面」を、ICTは感染防止技術によって患者を守る「予防的側面」を担う役割を持って活動しています。

笛吹中央病院  加賀美 香織

2017年10月紹介

感染管理認定看護師 薬の中には抗菌薬、抗生剤、抗生物質と呼ばれる薬があります。体内で悪さをしている細菌をなくすための薬です。
今、その抗菌薬について、全世界で取り組むべき課題があります。

 風邪を引いた、体調が悪いといって抗菌薬をもらいに病院にいくことはありませんか?実は風邪などのウィルスが原因となる感染症には抗菌薬は効果はありません。抗菌薬は細菌に対してのみ効果があり、不適切な使用方法により、将来、その抗菌薬が効かなくなる恐れがあります。
 抗菌薬を容易使用しないこと、使用するのであれば医師の処方通りの日数を飲み切ることが必要です。飲み切らないことで体に生き残った細菌が耐性化していく危険性が高まります。
(風邪かな?とも思って、少し前に処方されて余った抗菌薬を使用することは絶対に止めましょう。)

 世界中で抗菌薬の効かない耐性菌が増えて、問題となっていることから、世界保健機関WHOが「薬剤耐性に対するグローバルアクションプラン」を発表しました。それを受けて、政府が「あなたのリスクほどよいクスリ」をキャッチフレーズに「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」を発表しています。
 抗菌薬の使用については、①ほとんどの気管支炎は抗菌薬は必要がない。②風邪は抗菌薬では治らない。③通常、副鼻腔炎では抗菌薬は必要がない。④ほとんどの咽頭痛は抗菌薬なしで改善する。⑤尿路感染には通常、抗菌薬は役に立つ。など、細かく研究され、ルール作りがされていきます。

 これから、病院に受診をしても、医師が抗菌薬を処方しないケースが出てきます。それは将来、その患者さんが耐性菌に苦しまないための予防対策です。全世界で取り組んでいる問題ですので、みなさんも抗菌薬のことを知って、ご協力をお願いします。

三郷中央総合病院   飯干 雅稔

2016年11月紹介

感染管理認定看護師 感染管理認定看護師には、流行する感染症について、院内外を問わず、多くの方に正しく知って予防してもらうという大切な役割があります。
皆さん、「結核」と聞いてどんなことを思い浮かべますか?
感染したら助からない病気? 咳をして血を吐く怖い病気?
一番多いのは、「昔の病気」というイメージではないでしょうか?

実は結核は、現代でも私たちの身近にある病気です。

結核は、結核菌によって発生するわが国の主要な感染症の一つです。毎年新たに2万人程度の患者が発生しており、世界的にみても日本はまだ結核の低まん延国ではありません。
年間2万人ということは、1日あたり50人程度、結核患者が発生しており、年間2000人が結核で亡くなっています。
この数を見ても結核は昔の病気ではなく、現代でもとても怖い感染症だということがおわかりいただけると思います。

◆結核の病態
 一般的には肺の内部で結核菌が増え、咳、痰、呼吸困難等の症状を呈することが多いです。しかし肺以外の腎臓、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響を及ぼすことがあります。また、結核菌に感染した場合、必ずしもすぐに発症するわけではなく、体内に留まったのち再び活動を開始し、発症することがあります。

◆結核にかかった場合
 結核を発症した場合、無治療でいると50%程度の方が亡くなってしまうといわれています。現在は、医療の進歩もあり、そこまで高い割合で亡くなることはありませんが、髄膜炎を発症してしまった場合は現在でも30%程度の方が亡くなり、治った方においても後遺症を残すことがあるといわれています。

◆結核の治療
 3~4種の抗結核薬で短期間(6~9ヶ月)に治します。しかし放っておいて重症になれば、やはり治療は困難となり、体力のある若い人でも死ぬことがあります。大切なのは、決められたとおりにきちんと薬を飲むことです。

 結核菌は結核患者の出す咳やくしゃみの飛沫にのり、別の人の肺に吸い込まれることによって感染します。しかし結核菌を吸い込むと必ず発症するわけではありませんし、感染しても、すぐに別の人へ感染させてしまうわけでもありません。
 咳や痰、微熱が2週間以上続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
 自分の結核の重症化を防ぎ、周りに結核を拡大させないよう、ご協力ください。

引用:厚生労働省「結核」(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index.html)
公益財団法人結核予防会 結核Q&A (http://www.jatahq.org/about_tb/index3.html#301)

彩の国東大宮メディカルセンター   赤川 麻衣子

2016年2月紹介

緩和ケア認定看護師  2015年に感染管理認定看護師の資格を習得し、専従で感染管理活動をしています。
 当院は二次救急指定病院、地域災害拠点病院としての機能をもつ病院です。地域の患者様が安心して治療に専念できる安全な療養環境を目指し活動しています。また、医療現場で働く職員が安全な環境で仕事ができるように感染管理の視点から改善や支援を行なっています。
 昨年から活動を開始し、ICTメンバーや各部署の協力を得ながら、少しずつ課題を克服しています。昨年は水周りの環境改善や滅菌医材の安全管理推進、ICTラウンドや5S活動の強化などが行なわれ、院内環境の改善が多く行なわれました。また、新採用者や中途者研修、フィットテスト研修会、委員会内のミニ勉強会を開催し、職員が学べる機会を設けるように努力しています。
 今後もICT活動が活発に行なわれるように、ICTメンバーと相談し、工夫をしながら活動を継続して行こうと考えています。

笛吹中央病院  加賀美香織

2016年1月紹介

感染管理認定看護師  院内において患者様を感染症の危険から守るために、看護師はなにができるかと、日々悩んでいました。自分で勉強をするうち、患者様だけでなく医療者側も感染症の危険と隣りあわせだと強く感じるようになり、どうしよう、誰に相談していいのかわからない!と困っていた時、ICT(感染対策チーム)の存在を知りました。
 当院のICTはとても活発でチームワークもよく、院内で起こる感染の問題をみんなで考えて解決しよう、という意識が強くあります。1人では思いつかなかった対策も様々な職種の目線で考えると答えが出ることも多く、感染対策はやりがいがあると感じるようになり、病院やICTの後押しもあって認定看護師の資格を取得しました。
 感染対策は菌やウイルスなど目に見えない相手との戦いです。新しい感染症が次々に出現し、感染対策も日々変化しています。
 最新の情報を医療現場へ伝え、また現場の状況を把握しフィードバックしていくことで、患者様と家族、来訪者、そして私達医療者を守るための活動をしたいと思っています。

彩の国東大宮メディカルセンター  赤川 麻衣子

2015年12月紹介

感染管理認定看護師 私は、新人の感染管理認定看護師です。
認定看護師を目指そうとしたきっかけは、感染管理委員会に所属していましたが、院内の感染対策が根拠に基づいて行われているのかと疑問をもったことと、上司の後押しがあったことでした。
専門的な看護を提供できる認定看護師を取得するためには、通常の業務をしながら教育課程を受けるのは難しいため、病院のサポートが必要です。
当院では、認定看護師取得に対してのバックアップが充実しています。例えば、私には子供(当時1歳、3歳)がいます。
家族の理解、協力も得られたこともありますが、病院として経済面でのサポートがありました。また、教育課程に通っているときにくじけそうになった時に話しを聞いてくれ励ましてくれる仲間や上司がいたので安心して学業に専念することができました。
病院に戻り、専従で感染管理の仕事をしていますが、院内にいるすべての人を感染から守るために日々奮闘しています。
感染管理は目に見えない細菌やウイルスに対して取り組まなければならないため、職員が感染対策の知識、技術を持ち患者に接することができるようにすること、また日々の業務の中で手指衛生5つのタイミング(①患者に触れる前②清潔操作の前③体液に暴露された可能性がある時④患者に触れた後⑤患者の周囲の物品にふれた後)で取り組まなければ「気づいたときには遅かった」となる可能性があるため手指衛生遵守向上に努めていこうと思います。

船橋総合病院  日向 早苗

2015年10月紹介

感染管理認定看護師 感染管理認定看護師には、流行する感染症について、院内外を問わず、多くの方に正しく知って予防してもらうという大切な役割があります。
寒い季節になってくると、インフルエンザウィルスが流行します。
大流行することもありますので、流行する前から予防していくことが大切です。

<インフルエンザ予防接種について>
インフルエンザには予防接種のワクチンがありますので、感染予防のため、感染しても重症化させないために接種をお勧めします。
インフルエンザにはA香港型、Aソ連型、B型などのタイプがあります。昨年までは流行が予想されるインフルエンザ3タイプに効果のあるワクチンが接種されていましたが、2015年10月から4タイプのインフルエンザに効果のあるワクチンに変更となります。
接種してその効果が出るまで2週間かかりますので、早めに接種しておく必要があります。

ワクチンを接種したからといって100%感染しないということはありません。日ごろから予防していく必要があります。
<インフルエンザの予防について>
① 体の中にインフルエンザウィルスを入れないために、手洗い・うがいを励行しましょう。特に、外出の後や食事の前には家族全員で、手洗い・うがいを行いましょう。
② インフルエンザは人から人へうつる感染症です。流行している時期には人の多いところに行くことを避けましょう。
③ 人の多いところに行く際にはマスクをつけましょう。口は覆っていても、鼻が覆われていない方をよく見かけます。鼻からもインフルエンザウィルスが侵入しますので、口と鼻を覆いましょう。
④ 空気が乾燥するとインフルエンザにかかりやすくなります。室内の湿度を50~60%に保つように加湿器などを使用しましょう。
⑤ インフルエンザウィルスが体内に侵入したからといって、100%感染するわけではありません。きちんと食事を摂取して十分に休息をとり、抵抗力を高めておけば、ウィルスを跳ね返すことができます。

具合が悪くなったら、早めに医療機関を受診しましょう。
<インフルエンザの症状と治療について>
①インフルエンザでは急激に熱が39~40度になり、関節痛みやだるさが出現します。
②インフルエンザは検査キットで15~20分程度で検査ができます。症状が出現してから8時間経過していないと正しく結果ができない場合があります。
③抗インフルエンザウィルス薬をきちんと服用しましょう。通常5日間の服用になります。
④抗インフルエンザウィルス薬の効果で症状が治まっても、他の人に感染させないために十分に休みましょう。治療開始から最低でも5日間は自宅療養することが推奨されます。

三郷中央総合病院 飯干 雅稔

2015年3月紹介

感染管理認定看護師
 2014年に感染管理認定看護師の資格を取得し、現在は障害者病棟で勤務しています。
 当院の特徴として、慢性腎不全にて透析治療を受けている患者さまが多く通院・入院しています。透析治療を受けている患者さまは感染症に罹りやすいことから、感染制御は当院では重要な課題となっています。
 患者さまだけでなく、感染制御の面からも職員が働きやすい環境を構築することで、結果として患者さまにより良い療養環境が提供できるよう、ファシリティマネジメントの視点からも日々試行錯誤しています。
蓮田一心会病院 蒲池 清泉
 

2014年11月紹介

感染管理認定看護師
集中治療看護科に所属して10年、「この現場で自分に何ができるか」と考えるようになり「感染対策を強化したい」という思いから 感染管理認定看護師を目指しました。
認定看護師の活動を開始して2年目、院内の感染症の把握や拡大を未然に防ぐため、ICT(感染対策チーム)のメンバーとともに院内のラウンドを行い、患者様に安全な療養環境が提供できるよう指導を行っています。
また、医療関連感染(院内感染)の発生を防止するために、関連するデータを適時に職員へフィードバックして、日常の対策に役立てる活動をする医療関連感染サーベイランスや職員対象研修などを行っています。感染を取り巻く環境は日々変化し続けています。
最新の情報を入手したりと日々勉強しながら対応しています。
そして、患者様や医療従事者を感染から守れるよう、活動していきたいと思っています。
上尾中央総合病院 白井 由加里
 

2014年3月紹介

がん化学療法看護認定看護師
入院患者さん、外来受診の患者さんをはじめ、患者さんの家族、そして医療スタッフを細菌やウィルスが起こす感染から守るために活動をしています。感染対策室に所属して、院内の感染対策の改善を行ない、インフルエンザやノロなどの流行する感染症には、流行状況を把握・報告し、正しい感染対策を指導しています。
また、ICT(感染対策チーム)の一員として、医師・看護師・薬剤師・検査技師などの多職種と院内ラウンドを実施し、定期的に院内研修を行っています。
感染対策は、細菌やウィルスという目に見えない微生物への対策となり、分かりづらい面もありますが、患者さん、家族、スタッフを守るためには、医療施設全体が関わっていかなければならないことです。病院全体、外部の医療施設を巻き込んだ活動をして行きたいと思います。
三郷中央総合病院 飯干雅稔