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小児救急看護

認定看護師の紹介(※毎月リレー形式で紹介してまいります)

私たちは認定看護師として専門性を活かした看護の実践に努めています。

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2017年12月紹介

小児救急看護 小児の死亡原因は、「不慮の事故」をはじめ、「先天性奇形、染色体異常」ならびに「呼吸器疾患・心疾患」があげられます。
 その中で、「呼吸器疾患や心疾患」は、自宅のみならず集団生活の中でも発生することがあります。そのため、初期対応を小児に対して周知、学習する機会を設ける必要性を感じます。
 2005年に非医療従事者もAEDが使用できるようになり、公共施設や学校への設置も増加傾向にある一方で、成人においても未だ、心停止の対応は不十分と考えます。
 実際に埼玉県内で起こった事例として、運動競技中に心停止に至り、死戦期呼吸を呈していた小児に対し、AEDや蘇生術が遅れたために尊い命が失われたという報告があります。
 そのため、心肺停止および蘇生術に対する認識を深めることを目的とし、一次救命処置の普及を行なうこととしました。
 現在、主に保育園や学童保育、小学校の教員向けに指導を行うほかに、小学生や中学生を対象とした、授業の一環として一次救命処置の講義も行っています。
 さいたま市では全小学校で一次救命処置の授業が行われており、私は、埼玉東部地区の小学校をメインに他施設の医師、地域の救命士、看護師、小児救急看護認定看護師と共に学校に赴き、保健の授業の中で普及活動を行っています。
 今の時点で、この活動によって得られたデータは不明瞭ですが、現在の普及活動が一定の小児の蘇生率を改善するものとなることを期待し、メンバーと共に活動範囲を埼玉県全域へと、拡大していきたいと思っています。
 そのためには、現在の人員ではマンパワー不足な状況もあるため、今以上に活動のネットワークを広げるとともに、この活動を次世代へ引き継ぎ育成していくことが今後の課題と考えています。

上尾中央総合病院   鈴木 美保

2017年2月紹介

小児救急看護 「小児救急看護」から連想されるものは、3次救急での救命看護のイメージが強いですが、1次、2次を含めた救急現場で子どもを安心して家庭で見ていく育児能力や対処能力が向上できるように指導や助言を行うなど、入院から退院後に至るまでの幅広い看護を実践することです。
近年、子どもとその家族を取り巻く環境が大きく変化している中、地域における小児救急医療体制の地盤の弱さなどを背景に、子どもと家族に関わる多くの社会問題が表面化してきました。
当院でも患児の家族の対処能力の低下や育児不安を抱えるケースも多く、昼夜を問わず問い合わせや受診が増え、相談件数は増加傾向にあります。
このような社会背景において、小児救急看護認定看護師は、家族の不安を軽減し、子どもの安全と健やかな成長発達のための家族支援や、他職種と連携を図り必要な社会資源の提供や環境調整をする役割を担います。
現在私は、ERと連携を図り、小児の救急車対応やスタッフの教育等行っています。また、JTASでの小児トリアージの導入に向けて準備を進めています。さらに、看護専門コースでの小児の急変対応や、看護学校、付属の保育園での講義を行っています。その他に地域にでての、一次救命処置の普及にも携わっています。
認定看護師としてはまだ経験が浅いですが、小児救急看護認定看護師として、外来や救急搬送された子どもの重症のサインを見逃さず、的確なトリアージと迅速な対応を行うなど専門的知識や技術を用いて実践していきたいと思っています。
また、子どもの最善の利益を第一に考え、家族が安心して適切なタイミングで受療行動や対処行動がとれるように支援していくことや、不適切な養育環境にある子どもやその家族に対して、家族が抱える問題点を把握し、養育環境を整えていけるように関わっていきたいと思っています。

上尾中央総合病院   鈴木 美保