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認定看護師の活動

認定看護師の紹介(※毎月リレー形式で紹介してまいります)

私たちは認定看護師として専門性を活かした看護の実践に努めています。

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2019年8月紹介

・緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師  周知のとおり、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは自らが望む人生の最終段階における医療やケアについて前もって考え、医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い共有する取り組みのことを指します。
 平成29年度に施行された、人生の最終段階における医療に関する意識調査では、じつに一般国民の75.5%がACPについて「知らない」との結果でした。
 そこで、ACPの普及啓発や認知度の向上を図るために、平成30年11月30日(いい看取り・看取られ)にACPの愛称が「人生会議」に決定したと公表され、人生の最終段階における医療・ケアについて考える日となりました。
 さらには「人生会議」という愛称が、国民一人一人の生活の中により浸透するよう、左記のような「人生会議」のロゴマークが平成31年4月に決定されました。
 これから高齢多死社会となりますが、人生の最終段階には看取る方と看取られる方の双方が「これで良かった」と納得する形で迎えられると良いと思います。
 まずは私たち医療従事者がACPについて必要性などの認識を持ち、患者(または利用者)・家族と話し合うきっかけが作れるよう日頃から良好な関係性を築いておくことが大事だと考えます。

伊奈病院  佐久間 紀香

2019年7月紹介

・緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師  がんとは、細胞の遺伝子が傷ついたことによりできる異常な細胞が無秩序に増殖して塊となったものである。
 がんは、1981年から死因の第一位を占め、2017年は37万人もの人ががんで亡くなっている現状である。
 このように、年々増加するがん患者やその家族に対して私たち医療者は何ができるのか。
 がん対策基本法は、2006年に定められ2007年から施行された。
当初はがんの克服を目指し、治療の均てん化、また研究の普及、発展などが中心であったが、最近では「治す医療から支える医療」へのシフトチェンジがなされ始めている。
 病いを抱えて生きていることを支えること、このことが今のがん医療において、医療者は常に大切にしなくてはいけないと感じている。
 どんな病気であってもそれを体験して意味付けるのはその方の心である。その様な方々に向き合っていくには、個別性を重んじるナラティブな視点でその方を捉え、一人一人の傍らにじっと寄り添い病を抱えながらいきていくその方の物語をじっくり聞き続けようとする姿勢が大切であり意識している事である。淀川キリスト教病院ホスピスであった恒藤先生は、援助者に求められる能力は患者の苦痛を傾聴できる忍耐、共感する感受性、かかわりきろうとする意志、しっかりとした人生観や死生観、患者の価値観を尊重し配慮する謙虚さと包容力、患者がどんな状態になっても慰めと希望を提供できる能力、と語られている。
これを実践することは正直難しいが常に念頭に置き、患者やご家族と向き合っていきたいと思う。
 ”死”に接する機会がどうしても多い自分の分野ではあるが、その死をその様に意味づけていくかが自分の課題でもある。
 心理学者であるエリクソンの言葉を紹介したい。「自らの人生を受け入れ、自分の生涯を意味あるものとしてまとめることができた者は”自我の統合性”を獲得し、受け入れられない者は人生をやり直すには時間がないという気持ちが”絶望”を生む。ある者は死に直面して、それが回避できないことを知り、絶望する。また、自分の一生を振り返り、何の意味も見いだせない、無価値だと嫌悪し、希望を失い絶望する。しかし、絶望にさらされながらも生き抜くことに価値を見出し、自分の一生をまとめ、その意義を認めて死に受け入れていく統合性を獲得できた時”英知”という徳が見につく」である。人は葛藤しながら自分自身の人生を最後まで歩む。その過程にしっかりと自分自身の精神力を持って寄り添いたいと考える。

八潮中央総合病院  高橋 千春
 

・摂食・嚥下障害看護護師

摂食・嚥下障害看護護師
https://www.healthynetwork.co.jp/images/cms/news/学会分類2013と他分類の対応.pdf より引用

【嚥下調整食学会分類2013を知っていますか?】
 嚥下調整食学会分類2013(以後「学会分類2013」)とは、日本摂食嚥下リハビリテーション学会により、医療および福祉関係者が共通して使用できる嚥下調整食の基準・名称の統一として発表されました。
 しかし、現在もなお、病院・施設ごとに嚥下食の名称や段階が異なったり混在しており、在宅や転院先などでどのような形態の食事を提供したらよいか、迷う場面が少なくありません。
 また、前にいた施設と同じ名称の食事だからと提供した食事が実は段階の違うものだったということもあります。
 このように、以前食べていた食事内容や形態が正確に引き継ぐことができないと、患者さんの不利益につながることがあります。
 そこで最近は、学会分類2013に則り、自施設の食事形態を学会分類2013と他分類の対応.pdfより引用分類し、表を作成している病院・施設が増えてきました。
 また、地域ごとに各病院・施設の表を合体させて、ひとつの表や冊子にしているところもあります。それによって、現在の食事形態が転院先でも引き継がれるようになり、今までの混乱や患者さんの不利益が減るように、各病院・施設で努力されています。
 サマリーで食事形態について伝えているのに、肺炎を繰り返し、たびたび入院してしまう患者さんの背景にはそんなこともあるかもしれません。
 ちなみに、学会分類2013には「食事」と「とろみ」の2つがあります。
 「とろみ」は薄いとろみ、中間のとろみ、濃いとろみの3つに分類されます。飲み物も、その患者さんに合った濃度を、いつも同じ濃度で提供する必要があります。また、最近のとろみ調整食品はかなり改良され、元々の味にあまり影響しないものも増えてきました。しかし、風味や香りが多少変化することや、濃すぎるとろみは逆に飲み込みにくいため、使用量は必要最低限であることが望まれます。
 いかがでしたでしょうか?もしまだ、皆さんのお勤めの病院・施設で学会分類2013に則った食事形態の分類表がなかったら、作成してみてはいかがでしょうか?いつでもお手伝いいたします!

彩の国東大宮メデイカルセンター  岩河 優子

2019年6月紹介

・集中ケア認定看護師の紹介

集中ケア認定看護師の紹介  呼吸状態が悪い患者さんに行われる治療の一つに酸素療法があります。皆さんは正しい知識で酸素療法を行えていますか?
 酸素療法は、低酸素血症の患者さんに対し行われ、酸素流量を調節することで簡便でスピーディーに状態を安定化することができます。しかし、使い方を誤ると患者さんに不利益を与えることもあります。代表的なものは、COPDの患者さんに高濃度酸素を投与することで起こる意識障害(CO₂ナルコーシス)です。人間は高二酸化炭素血症の状態になると、呼吸中枢が刺激され換気量を増やすように働きます。しかし、慢性的にCO₂が貯留しているCOPDの患者さんは、CO₂貯留に慣れが生じ、代わりに低酸素血症が呼吸刺激になっています。ここで不用意に高濃度酸素を投与してしまうと、低酸素血症による呼吸刺激がなくなり、呼吸運動が抑制されてしまいます。その結果、蓄積したCO₂が中枢神経系に作用して意識障害をきたし、場合によっては死に至る危険があります。
 酸素は生命維持に欠かせないエネルギーを産生するため、必要不可欠なものです。しかし前述したCOPDの患者さんのように、注意すべき症例がいくつかあります。例えば、高濃度酸素を長期間投与することで酸素中毒になることが知られていて、人工呼吸器を装着している患者さんでは、SpO₂値90%以上を目標に、FIO₂が0.6以下になるよう速やかに下げるようにします。
 ここまで述べたように、日常的に行われている酸素療法ですが、管理が任されることが多い看護師として、覚えておかなければいけないことがあります。上尾中央総合病院には、集中ケア認定看護師が5名在籍し、院内の酸素療法や人工呼吸器管理について困っていることがあれば対応し、定期的に研修も行っています。また、ネーザルハイフローやオープンフェイスマスクなど、近年使用機会が増えたデバイスの管理について、安全に正しく使用できるよう教育しています。
 最後に、私が在籍するICU/CCUは合わせて22床あり、日々術後患者やERから患者さんの受け入れを行い、早期回復の援助を行なっています。重症な状態で入室した患者さんが、車椅子に乗り笑顔で退室していく姿を見るたびに、達成感や充実感で胸がいっぱいになり、とてもやりがいがあります。また、それを支えるスタッフみんなが、患者さんのために自分達ができることは何かないかと、常に模索し、仲間と協力しながら新しいことを始めようとする姿を見ると大変嬉しく思います。これからも、患者さん一人一人に寄り添いながら、スタッフみんな力を合わせて看護を提供していきたいと思います。

上尾中央総合病院  成田 寛治

2019年5月紹介

・感染管理認定看護師の紹介

感染管理認定看護師の紹介  感染対策の基本と言えば皆さんご存知のとおり「手指衛生」ですね。手指衛生とは、手指を清潔に保つことで、主な方法に、石鹸と流水による手洗いと擦式アルコール製剤を用いた手指消毒があります。
 1996年にCDC(アメリカ疾病管理予防センター)が発表した「病院における隔離予防策」では、手指衛生は手洗いが基本であり、擦式アルコール製剤は手洗いシンクがない場合などに手洗いの代用として使用するとされていました。2002年には「CDCの手指衛生ガイドライン」が発表され、石鹸と流水による手洗いより、擦式アルコール製剤の使用を優先することが推奨されました。
 手指衛生は闇雲に行っても効果が得られません。適切な方法(石鹸と流水による手洗いか、擦式アルコール製剤による手指消毒か)を、正しいタイミング(するべき場面)に、正しい手順(手指から手首までまんべんなく洗う、擦り込む)で行うことが重要です。皆さんの病院・施設ではこの重要ポイントが遵守できていますか?
 私の所属する上尾中央総合病院では、擦式アルコール製剤の使用量から1患者1日当たりの手指消毒実施回数を算出し、手指消毒実施状況を評価しています。しかし、この評価方法では石鹸と流水による手洗いは対象外となり、なにより、正しいタイミングに正しい手順で遵守できているかの評価はできません。そこで、昨年度は、2名の感染管理認定看護師が観察者となり、WHOの手指衛生ガイドラインで推奨されている「手指衛生の5つのタイミング」
① 患者に触れる前、② 清潔/無菌操作の前、③ 体液に曝露された可能性があった後
④ 患者に触れた後 、⑤ 患者の周囲に触れた後
で手指衛生が実践できているかを評価する「直接観察」に取り組みました。結果、タイミング別では「患者に触れる前」の遵守率が最も低いことや、職種別の遵守率を把握することができました。また、この結果を受け、自発的に擦式アルコール製剤を携帯する部署が出てくるなど、嬉しい成果を得ることができました。
 今年度はさらに回数や部署を増やして直接観察を行い、当院の感染対策の現状把握と改善活動に取り組みたいと考えています。

上尾中央総合病院  荒井 千恵子

2019年4月紹介

・手術看護認定看護師の紹介

手術看護認定看護師の紹介  私は三郷中央総合病院の手術室に所属し、2018年7月に手術看護認定看護師を取得しました。ここでは認定看護師を目指した理由と、現在および将来の活動内容について簡単に紹介したいと思います。
 これまで手術室、病棟、外来など様々な経験をさせていただいた中で手術看護に一番やりがいを感じ、今では手術室勤務は11年となりました。手術を受ける患者さんが、「当院で手術を受けて良かった」と思ってもらえるようにしたいという思いと、根拠ある手術看護を学びたいという強い気持ちから、手術看護認定看護師取得を目指しました。
「手術看護」と言いましたが、手術室に看護はあるのか?という言葉をよく耳にします。手術室は特殊で閉鎖的な空間であり、同じ看護師同士でも、その看護の内容は見えにくい部分があります。そのため、手術看護認定看護師として手術看護を可視化し、手術室内外にそれらを周知することで、より質の高い手術看護が実践されるようにしていくことが重要な役割と考えています。
 近年、手術看護は手術の場だけではなく、術前・術中・術後を含む周術期看護へと役割が拡大してきています。さらに質の高い手術医療を提供するために、手術室看護師は手術を行うチームの調整役を担っています。また、患者さんが手術を受けることに対して、主体的に意思決定ができるよう情報提供を行ったり、多職種間の調整を行うことが求められています。
 現在、私は手術室所属長であり部署内の看護管理がメインの業務となっています。しかし今後は手術看護認定看護師として先述した手術看護(周術期看護)の可視化を行い、周術期に関わるスタッフが活き活きと質の高い手術医療を行うことができるように関わっていきたいと考えています。そして、当院だけではなく手術を受けるすべての患者さんが手術を受けて良かったと思えるような環境を構築していきたいと思います。壮大な夢ですが、それに向かって一つひとつ行動すれば夢はきっと叶うと信じています。

三郷中央総合病院  鈴木 和佳子
 

・緩和ケア認定看護分野の紹介

緩和ケア認定看護師  2018年、緩和ケア認定看護師の資格を取得し、緩和ケア病棟に勤務しています。今回は、当院緩和ケア病棟のイベントについてご紹介します。
 先日、病院周囲の桜並木をお散歩してお花見会を開催し、春の風を患者さん・ご家族と共に楽しみました。季節の移ろいを感じながら、過去の自分を肯定したり未来に希望を抱いたり、今の自分をみつめる機会とします。
 ある時は、小さなピアニストが病室にキーボードを持ち込み、発表会に出席できなかったお母さんに、発表曲を聴かせることもありました。お母さんは病気で体を動かすことができなくなってしまったけれど、耳で目で子供の成長を感じ、今も自分が母親としての役割を果たしていることを知るのです。
 このように、イベントは楽しんでいただくためだけのものではなく「スピリチュアルケアのひとつ」と位置づけています。
 昨年11月、アドバンスケアプランニング:ACP(人生の最終段階における医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組み)の愛称が「人生会議」に決まりました。
 自分の人生の最終段階を考えることは、今日の生き方を考えることに繋がります。この記事をご覧になった方々も、ぜひ「人生会議」をしてみてください。今後は更に意思決定の機会が拡大され、私達緩和ケア認定看護師の役割である「意思決定支援」も多様化することが考えられます。様々な価値観を大切にできる支援者でありたいと思っています。

彩の国東大宮メディカルセンター  奥平 千鶴

2019年3月紹介

・がん化学療法看護認定看護師

がん化学療法看護認定看護師  当院では2016年10月に外来化学療法室3床を開設し、消化器系のがん化学療法を行っています。私は外科系病棟でのがん化学療法看護に携わっていましたが、認定看護師資格習得を機に外来勤務となり、現在では院内で横断的な活動を行っています。
 がん化学療法は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の開発、支持療法の進歩により適応範囲が広がるとともに、治療の場は外来に移り以前より身近な治療となりつつあります。しかし、一方ではその進歩ゆえに患者さんのみならず医療スタッフにも解りにくく、また多くの患者さんが自宅で副作用に対処しているのが現状です。
私は認定看護師として安全で確実な治療の実施とともに、がん化学療法を解りやすく伝えること、患者さんや家族の持っている力を最大限生かせるように支援することを心がけて活動しています。治療開始や変更に伴う治療内容や副作用の説明、セルフケア指導は患者さんの理解に合わせて段階的に行い、治療の度ごとに患者さんとともに副作用の発現状況や自宅での生活を振り返ることを繰り返し、その人に合ったセルフケアの獲得を目指しています。
 そして私の支えは多職種によるチームの力です。医師や薬剤師、外来や病棟看護師はもとより、緩和ケア認定看護師とはがんの診断告知、化学療法開始時から連携を図り、より広い視野での支援を目指しています。
 がん化学療法がスタッフにとっても身近なものになるように、今年はCVポート研修を糸口に院内に発信を開始します。認定看護師1年目で多くの問題を抱えていますが、「一人でもがん化学療法を受ける患者さんがいるなら支援したい」という気持ちを忘れずにチームとともに活動を続けたいと思います。

白岡中央総合病院  斎藤 静子
 

・訪問看護認定看護師

訪問看護認定看護師  急速な高齢化の進展に伴い、埼玉県の高齢化率は25.9%、白岡市は26.6%となっています。そして、埼玉県地域医療構想では、介護施設を含む在宅医療の必要量は2025年には1.8倍になると推計しています。このように、在宅重視のケアシステムへと政策転換が進む中で、医療と介護、福祉の連携の要としてケアチームの中核的機能を担うことが訪問看護に求められています。
 私は、平成24年から始まった近隣2市1町の地域包括ケアシステム構築に向けた取り組みに参加する中で、まだまだ知られていない訪問看護が果たす役割や効果を、たくさんの人に分かりやすく発信できるようになりたいと思うようになり、訪問看護認定看護師を目指しました。病気や障害があっても、医療依存度が高くても、終末期や自宅での看取りを希望される場合でも、ご本人とご家族が主体となって住み慣れた地域や家庭でその方らしく暮らし続けられるよう、療養生活を支えるのが訪問看護の役割です。
 しかし、それには多職種との協働が不可欠です。より良い連携を図っていくために、地域での医療安全をテーマにしたヘルパーさんへの研修や薬剤師会のニーズに応えてターミナルケア・自宅看取りにおける訪問薬剤との連携についての研修を行う等、地域での活動が広がっています。また、院内との連携促進の取り組みとして、昨年からは看護部からの訪問看護留学を受け始めました。今年は、訪問看護視点での退院支援や在宅ケアの研修を行い、継続看護の質の向上を図っていければと思います。

白岡中央総合病院 白岡訪問看護ステーション  中村 由美子

2019年2月紹介

・がん化学療法看護認定看護師

 2018年7月にがん化学療法看護認定看護師の資格を取得し、半年が経過しました。
以前より外来化学療法室を担当しており、看護を提供していく中でもっと知識を深め、根拠に基づいた看護や指導をしていきたいと思い認定看護師を目指しました。
 当院では、主に消化器科の化学療法を行っています。国立がん研究センター 2018年がん罹患数予測では 1位 大腸がん  2位 胃がん  3位 肺がん であり、消化器がんの罹患数は上位を占めています。当院でも近隣病院からの紹介が増えており、その状態に応じたより安全・確実・安楽な治療を提供することが求められています。そのため、化学療法目的で紹介となった患者さんが受診する際は初診時より関わり、家族背景やIADL(手段的日常生活活動)、社会背景などを含めた情報収集を行い、患者さんに適した治療を医師・薬剤師など他職種と共に話し合って提案しています。近年、分子標的薬や内服抗がん剤も増えてきているため患者さんも治療選択に迷ったり、先生にお任せしますと話される場面に遭遇します。そのような時に認定看護師として副作用や投与スケジュールなどを具体的に説明して、患者さんが意思決定し自分らしい日常生活を過ごすことができるように援助しています。
 今後も分かりやすい説明や患者さんに合わせたセルフケア支援を提供し、外来化学療法室のロールモデルとなって外来・病棟スタッフへの指導を行いつつ、化学療法看護の質が向上できるように努めていきたい思います。

吉川中央総合病院  藤田 良子
 

・透析看護認定看護師

透析看護認定看護師  わが国で透析療法が始まって約50年、救命が目的だった透析療法が社会復帰を可能にし、延命が出来るようになりました。日本透析医学会によれば、2017年末には患者総数321, 516人、平均透析歴は7.34年、平均年齢は68.4歳で、年々増加傾向です。透析患者の高齢化に伴い、自己管理不足、合併症管理、認知症など様々な問題が生じてきます。
 これら問題に対して、透析療法も進歩しています。HDF(血液透析濾過)、I-HDF(間歇補充型血液透析濾過)、長時間透析、オーバーナイト透析、HHD(在宅透析)など、患者さんの病態や生活様式に合わせた選択肢が広がっています。透析看護は、各種腎代替療法の原理や特徴を理解し、高度で専門的な知識、技術を提供し、患者さんの療養生活の継続や生命予後、QOL(生活の質)の向上を目指します。そして最後まで尊厳をもって人生を全うすることを支えることが大きな役割といえます。
 患者さんを支えていく上で大きな機動力となるのが、チーム医療です。医師、看護師のみならず、臨床工学士や理学療法士、ソーシャルワーカーなど他職種と連携を図り、共有した目標に向かって協働できるよう調整役を果たしていくことも重要です。
 2018年に透析看護認定看護師となり、再び透析看護に携わる事ができ幸せを感じていますが、まだまだ認定としての活動はできていません。他認定看護師の先輩方を手本として、リソースナースとして活用できるよう、今は目の前の課題に一つづつ真剣に取り組んでいきたいと考えています。

笛吹中央病院  来城 順子

2019年1月紹介

・集中ケア認定看護師

「集中ケア認定看護師」とは、主に重症患者さんのケアに特化した看護師のことをさします。集中ケアときくとICUやCCUなどの特殊なユニットにいるイメージがあると思いますが、実は一般病棟でも、重症の患者さんが回復に向かうための手助けをしており、一般病棟にも必要な存在です。
上尾中央総合病院には5人の集中ケア認定看護師が在籍しており、そのうち2人は一般病棟に在籍しています。私の在籍している病棟は心臓血管外科・循環器内科を主とし、術後ICUやCCUから病棟への受け入れを中心に稼働している病棟です。
病棟での私の使命は、重症の患者さんが手術を経て回復とともに日常に近づき、通常の生活に戻ってもらうことです。ICUは治療を中心とするには適していますが、患者さんにとっては異空間であり、せん妄に陥ることが多々あります。一般病棟へ戻ることでプライバシーを確保し、排泄、歩行、食事などの日常生活を行うことで、術後の患者さんの治療と並行しながら離床をすすめ、回復に導きます。
当病棟は患者さんの回復に向けて多職種でケアをしています。特に理学療法士さんへ協力いただき、医師や看護師と協議しながら患者さんの目標を設定しています。多職種ケアにより元気に笑顔で退院される患者さんの姿にいつも励まされながら、今後も患者さんの回復に向けて日々頑張ってまいりたいと思います。

上尾中央総合病院  澤田 智子
 

・感染管理認定看護師

感染管理認定看護師  当院では2018年4月より、AST(AST:Antimicrobial Stewardship Team)を設置し活動を開始しています。ASTは、抗菌薬適正使用(患者予後の改善・耐性菌抑制・医療費軽減)推進のために、医師(ICD)、薬剤師、臨床検査技師、看護師(ICN)を中心に活動するチームです。このチームは、個々の患者さんに対して最大限の治療効果を導くと同時に、有害事象をできるだけ最小限にとどめ、いち早く感染症治療が完了できることを目的に活動し、主治医の抗菌薬適正使用支援を行っています。
 現在は毎週会議を行い、特定抗菌薬使用中の患者さんを中心に介入を行っています。また、抗菌薬使用に関するコンサルテーションへの随時対応やベッドサイドへのラウンドなどを行い、抗菌薬適正使用に向けて取り組んでいます。
 ASTはICTと連携をしながら活動し、ASTは感染症患者の「治療的側面」を、ICTは感染防止技術によって患者を守る「予防的側面」を担う役割を持って活動しています。

笛吹中央病院  加賀美 香織